この日は、8番札所から11番札所まで、伊勢湾沿いの寺院を回った。この頃は番号通り順に回らなければならないとご利益がないと思っていた。
まず8番の野間大坊だ。大府瀬戸線を南下し衣浦大橋を渡り知多半島に入る。国道247号線を走り、河和で半島を横切ると、伊勢湾側に出る。その道も国道247号線だ。半島先端で折り返しているのだ(後から知った)。細い国道を走りなんとなく走っていると何と道路を横切る形で『野間大坊』の看板があった。地域の方々が宣伝も兼ねて出したのだろう。それだけこの野間大坊というのは多くの人が訪れているのだ。
8番札所 鶴林山 無量寿院 大御堂寺(かくりんざん むりょうじゅいん おおみどうじ)何と長い名前だ。通称 野間大坊(のまだいぼう)
開運延命地蔵尊を本尊とした真言宗 豊山派の大きなお寺だ。快慶作の阿弥陀如来立像が国宝となっている。
「鎌倉殿の13人」有名な頼朝の父親 源義朝の墓がある。頼朝も上洛の際、墓参した。秀吉や家康にも関連している。歴史に疎くしかも東三河で育った自分はここに来てやっと分かった。そんな事もわからず納経印を貰いに来た無神経なやつだと、仏様は思っているだろう。ごめんなさい。
こんなかわいいお地蔵さんに出会えます。真ん中は弘法大師だと思う。
国道247号線をそのまま北上、常滑からは155号線と合流し、右折。
9番札所と思って10番に来ていたのだった。これで番号順にお参りすることができなくなった。ドライブが目的で、宗教心のかけらもない不謹慎な自分へしっぺがえしなのかと反省する。でも立ち直りも早いのが自分だ。早速お参りに。
10番札所 金照山大智院 通称『めがね弘法』
金照山大智院(きんしょうざんだいちいん) めがね弘法として知られている。本尊は聖観世音菩薩、聖徳太子作とも言われる馬頭観世音菩薩が前に安置されている。
屋根の飾り鴟尾(しび)、なんとなく東大寺の屋根を思い出す。地震の多い日本でこんな重そうな屋根瓦を支えている日本建築ってすごいなと思いシャッターを押す。