引っ越し先で病魔に襲われ、ドンドン痩せていくノア。
獣医さんと何度も治療方針を相談する。抗ガン剤もいく種類もある。まず効果のありそうな薬を注射する。家では、飲み薬を与えた。そうして様子見。
飲み薬を与えるのは、大変だ。錠剤はすぐに吐き出す。つかまえて無理やり与えるがだめ。キャットフードに入れても除けて食べる。
ここから知恵比べ。大好きなチュールに粉にした薬をねりこみ、食べさせた。初め食べたが、すぐに拒否。
獣医の先生はさすが上手に与える。「上あごの裏にぬるように与えると飲みこむよ」と教えてもらう。
6kg以上の体重のノアを抱きかかえ、動けなくして上あごにぬる。朝晩2回与えた。時間が来ると、いやな場面がきたぞとノアも気付く。自分の前から脱兎のごとく逃げる。それを追いかける自分。暇な年寄りだから、できたと思う。
><食べることが大好きなノアも、食べる回数が減れば、当然痩せる。
獣医さんに行くたびに500gずつ減っていく。辛かったはずだ。でも夕方の散歩は続いた。獣医さんは、好きな物を食べさせてもいいですよ。いろんなフードを試した。結果ははかばかしくない。
そんな状態が続くなか、先生が調べてくれた。抗ガン剤を、違うものに変えた。先生も一生懸命だった。
半年かかって復調の兆しが見え始めた。その時の体重が3kg台に。なんと半分近くになっていた。
ペットだって家族の一員だ。なんとかしてあげたい。