setokouchanの日記

とうとう71歳になりました。今住んでいる瀬戸市について、また生まれ故郷の豊橋について思ったことを文字や写真に。日記代わりに毎日記事を書いています。観音巡りはいつのまにかやめてしまいました。

90 せともの祭り初日 17万人

中秋の名月

 中秋の名月の月の出はわずかしか見られなかった。雲間に赤い月が見えた。我が家からは建物に挟まれて見えず、ネコの散歩中にだけ。この写真は、我が家の窓から9時ごろ見られた月だ。ガラス越しにスマホでは撮れず、コンデジの望遠で撮ったものだ。

 この時間はせともの祭りが終わった時間だ。お月さまにも見てもらえただろうか?

せともの祭

 せともの祭りには必ず雨が降る。磁祖民吉の伝説だ。江戸時代の瀬戸は九州の磁器に押され、まったく売れなくなった。そこで産業スパイとして九州に渡り、新しい焼き物である磁器の製法を盗み取ってきた。しかも窯元の娘と一緒になり安心させて教えてもらった。その妻と子供を残し、瀬戸へ帰ってしまった民吉は、瀬戸で英雄になる。まるでスパイ映画だ。九州におられくなった娘と子供は歩いて雪の中を瀬戸まで来たが、瀬戸の衆は相手にもせず追い返す。行く当てのない妻と子供は、雨池と呼ばれる池に入水する。その恨みの涙が雨となって地上に落ちる。今度はホラー映画だ。

 昔話ではこんなくだらない書き方をしていないが、内容はほぼ合っているはずだ。

 自分が瀬戸に来た時にはそれなりに信じていたが、その後の調べでは、民吉は、九州にいた、瀬戸市出身のおしょうさんの世話で修業ができたようだ。合法的に磁器の製法を学んできた。そのおかげで瀬戸焼の基礎ができ大きな窯で大量の磁器を生産できるようになる。瀬戸物は江戸方面に送られ多くの人々の食器になった。東海地方から東は焼き物の食器のことを「瀬戸物」と一般名詞で呼ぶようになる。

 

 今日も天気は良さそうだ。