自分はあまり食にこだわりがない。70年近く生きて、美味いと思ったのは、かなり少ない。
小学校時代は、新聞紙に包まれたお好み焼き。クレープみたいに薄く薄く伸ばされたネギ・天かす・チクワなどが入っていた。本当の薄焼きだ。嫌いな紅ショウガが入っていたがどうしてもあの味が忘れられない。瀬戸ではついにお目にかかれなかった。一宮にあると聞いているので行ってみたい。
次に美味いと思ったのは、高校生の頃食べた札幌ラーメンだ。豊橋の駅前にできた店で食べた。味噌味、コーンが入っていたことは覚えている。自分が知っているのは中華そばで硬めのシナチクが入っていた。カルチャーショックもあったんだろう。新しいものはすばらしいよ思い込んでいた。
同じ頃、駅前にあったデパート(百貨店)の丸物にできたたこ焼きがおいしかった。関西のたこ焼きと違い、表面がかりかりと焦げていて、中もフニャフニャ?ではなかった。醤油がベースだたんだろう。
大学時代は、名古屋の金山で、ガードマンの夜勤のバイトをしていた時。小さな定食屋で食べた味噌味の野菜炒め。今でいうと回鍋肉だろう。それまで苦手だったピーマンが食べられるようになったキッカケになった。
この時代はバイトをしていても余裕はない。殆どは、サッポロ一番みそラーメンか寿がきやの味噌煮込みうどん。インスタント麺には本当にお世話になった。インスタント麺は金のない若者の味方のはずだか、知らぬ間に5個348〜358(税別)が普通になっている。198円の特売の日がまたやってくるのか。チラシを見ながらうーんと唸っている毎日である。