陸軍墓地の散策をして、南側の広場や出雲池の跡地を歩いた。今は桜ヶ丘公園として市民の憩いの場所となっている。訪れたときも、自分よりだいぶ下だと思われるが、年配の方が子どもたちと鬼ごっこをしていた。羨ましい限りだ。
出雲池という名前は全く覚えていなかった。昔の同級生たちに連絡を入れて教えてもらった。出雲池の名前のように、古い地図には出雲大社分院という名前があったと思い、探したが見つからない。この公園は写真よりももっと広い。昔は、お盆の頃ここで野外映写会が開かれた。テレビが普及していない時代、映画は大きな存在だった。鞍馬天狗や忠臣蔵などの時代劇が多かったように思う。屋台が多く出て、新聞紙に包んで渡してくれる薄いお好み焼きやイカ焼きがおいしそうで匂いだけ楽しんでいた。
その後、自分の卒園した保育園の同胞園の前を通り旭小学校前へ。前畑電停から路地に入って本門寺に。そこで驚いたのが本門寺の墓地から裏側の神道墓地方面を見るとなんと真新しい神殿があるのだ。
明らかに雰囲気が違う。出雲大社の雰囲気がある社だ。御神体が桜ヶ丘公園に昔あったものが(確認はしていないが)こちらに移転していたのだと感じた。地域の郷土史の詳しい方々に聞きながら確認したい。
この道は、昔の桜ヶ丘病院の裏道だ。陸軍墓地にも続いている。桜ヶ丘病院は病弱だった自分の通いなれた病院だった。耳鼻科や腎盂炎のために毎週検尿をしに小児科に通った。あまりいい思い出はないが、年をとると検尿は気にならなくなる。でも小学生だった自分にはいやでたまらなかった。そんな病院は姿を消し、今ではあいトピアなる新しい名前を与えられて福祉に貢献している。
歩かないと分からないことが多い。車では気づかないこと、見過ごすことって多い。また歩きたい。