八百屋や魚屋、万屋(よろずや)など、ほとんど聞かなくなったお店も多くある。駄菓子屋もその一つ。豊橋の老松町には小林さんという駄菓子屋さんがあった。本当にお世話になったお店だ。メンコや駄菓子、赤本漫画といわれる貸本もやっていた。小林のおばさんは割烹着を着て腕白小僧たちを迎えてくれた。
収蔵室の『だがしや』と名前がついた駄菓子のコーナーは狭く、商品も少ない。しかたがない駄菓子はこの収蔵室のメインではないのだ。実際に駄菓子を購入したい、雰囲気を感じてみたい方は、岐阜県の山県市にある昭和レトロミュージアムがおすすめだ。
このミュージアムは昭和時代のパチンコやうどんの自動販売機など面白いものが多くある。面白い。
また身近で駄菓子屋に行きたい方は瀬戸でまだ駄菓子屋をやっているお店がある。山徳さんだ。下品野小学校の正門前に、コンピュータで仕入れ頑張っているおばあちゃんが、二匹の猫と一緒に子どもたちを待っている駄菓子屋がある。
駄菓子屋さんは、ブームでまた増えつつあるようだが、昔ながらの駄菓子屋は本当に無くなってきた。一宮に昔ながらのお好み焼きを焼いている店があると聞くが、まだ行けていない。新聞紙に包まれた紅生姜の入った薄く薄く焼かれたお好み焼き。子供の頃のあこがれの食べ物だ。