setokouchanの日記

とうとう71歳になりました。今住んでいる瀬戸市について、また生まれ故郷の豊橋について思ったことを文字や写真に。日記代わりに毎日記事を書いています。観音巡りはいつのまにかやめてしまいました。

年寄りの戯言259 スズキ フロンテクーペ?

 この車、覚えているだろうか?ある町工場で、とんでもなくめずらしい車があることに気づいた。リアエンジン、色もこの赤が多かった。

 スズキの軽自動車だ。フロンテクーペだとか思ったが違っていた。フロンテクーペの後継車のセルボだった。似て非なるもの車だ。これは排ガス規制で非力になった狼の皮を被った羊だった。フロンテクーペは360cc、後継車のこのセルボは550ccになり車体をやや大きくした。37馬力あったのが28馬力と非力となってしまった。

 1970年代は多くの軽自動車が活躍していた。各社馬力競争をしていた。リッター100馬力は当たり前だった。ダイハツはフェローMax三菱はミニカスキッパー、ホンダは水中メガネとも称されたホンダZなど憧れの車が生産されていた。ホンダ以外はほとんど2サイクルエンジン。2サイクルエンジンはガソリンとオイルの混合気を燃やすので排ガス規制をクリアできず消えていった。

 フロンテクーペは、車高が1200mmと非常に低い。幅は1300mmもない。セルボになって100mm幅が増えた。地面を這うような軽自動車だった。ヘッドライトがセルボになって、角目から丸めになったのが大きな違い。

 自分が高校生の頃まで、16歳から軽自動車なら乗れる軽限定の免許があった。いつまであったのか覚えていないが、先輩は高校時代からN360に乗っていた。当然助手席には彼女がいた。1300mmない車幅だったのでギアチェンジをしながら彼女の右手に触れていたんだろう。