setokouchanの日記

とうとう71歳になりました。今住んでいる瀬戸市について、また生まれ故郷の豊橋について思ったことを文字や写真に。日記代わりに毎日記事を書いています。観音巡りはいつのまにかやめてしまいました。

年寄りの戯言412 かんす???

 瀬戸に来て夏になるとよく聞く言葉。カンスだ。瀬戸・名古屋弁だと思うが、カンス。ネコと散歩中に今日は4匹のカンスに出会った。一杯飲んでいるのでカンスには狙われやすい。1・2匹目は止まったのでパチンと叩いてつぶした。残り2匹は逃げられた。

 自分が子供の頃は当たり前にいた蚊(カンス)。町内で一斉に噴霧器でドブ(溝)や水たまり・木の茂みなどを消毒したような覚えがある。

 先日、尾張旭市スカイワードあさひの3階にある民俗資料館に懐かしいものが展示してあった。

 蚊帳(かや)だ。これを知っているのは昭和20年代生まれまでだろう。6畳間の鴨居(かもい)の四隅に吊るす。すると特別な空間が出現する。蚊が入ってこられないように網で囲うのだ。中には家族全員の布団が敷かれている。夏の日本の夜中の定番である。金鳥蚊取り線香を焚くと完璧だった。

 8月の末になると、蚊は執拗に狙ってくる。生命を繋いでいくため必死になのだ。叩いても叩いても執拗になる。薄茶色のアカイエカよりシマシマのやぶ蚊のほうがすばしこい。9月になるとかなり減るが巨大なヤブカが登場する。飛ぶ能力も落ちてくる。生け捕りして羽をむしり脚をとる。ひと夏分の恨みをこれでもかとはらす。子供の頃は残酷だった。