ごんか節の中には、こんな歌詞がある。好きな言葉だ。
ねしまの かんすは すかたらん
めめずや がぁ ろも どもならん
はば どべや ぐうは おーじょこく
だだくさ すやくり だちゃかんぜ
でも ほやもんでほやもんで
まっぴんぴんにごんかふきゃ
昭和の世代なら分かるだろう。暑い夏、外の風を頼りに蚊帳の中に入って川の字になって寝る。蚊取り線香は昔からあったが、完璧ではない。耳元でブーンと唸る蚊がいると殺すまでは耐えられない。すかたらんは憎しみを込めた言葉だろう。
エアコンや下水ができるまでは、当たり前に身近に蚊はいた。昭和に多かった蚊は、アカイエカだったと思う。藪蚊よりどんくさかった。手で捕まえることができた。子供は残酷だ。自分も多分にもれず、血をいっぱいに吸わせ飛べないようにしたり、大きな蚊を捕まえ、足や羽をむしった覚えがある。
たった一行しか、説明できなかった。ごんか節から、瀬戸弁をもう少し考えたい。