setokouchanの日記

とうとう71歳になりました。今住んでいる瀬戸市について、また生まれ故郷の豊橋について思ったことを文字や写真に。日記代わりに毎日記事を書いています。観音巡りはいつのまにかやめてしまいました。

中馬街道の歴史を歩く会その9 (青面金剛王と庚申堂)

 青面金剛(しょうめんこんごう)王と記されている石塔だ。青面金剛像と言えば怖いイメージがある。青い顔で、三つの眼があり怒り丸出しの怖い顔、足元には踏みつけられて3匹の猿。昔は、奇病をもたらす鬼だったために、人々は祀ることによって災から逃れようとした。それがいつの間にか庚申の信仰と結びついて、各地に庚申の信仰に繋がったんだろう。

 人の体には三戸(さんし)という三種の悪い虫がいて、宿主の悪事を見張っている。庚申の日の夜、三戸は人が寝ている間に体を抜け出して、帝釈天に悪事を報告しに行く。悪行がバレると寿命を短くされるので、庚申の日には寝てはならないという信仰だ。寝ずに青面金剛を祀る必要があったが、いつの間にか夜通し飲み食いして一夜を過ごすようになった。

 青面金剛をお祭りしている石塔が庚申塔になる。文字だけの文字塔、青面金剛の像を刻んだ石塔がある。ここは、文字塔だった。昔は村人が「庚申待」をするためにお堂の周りに集まったはずだ。しかしお参りする人が減ってしまったんだろう。祠は朽ち始めているのが残念