setokouchanの日記

とうとう71歳になりました。今住んでいる瀬戸市について、また生まれ故郷の豊橋について思ったことを文字や写真に。日記代わりに毎日記事を書いています。観音巡りはいつのまにかやめてしまいました。

中馬街道の歴史を歩く会その8 (掘出し地蔵の昔話)

堀出し地蔵はSetopediaにはこんな話があると書かれていた。

 

伝承地 瀬戸市湯之根(この場所の北東)あたり?

 昔、加藤治右衛門(じえもん)さんという人がいました。治右衛門さんが、ある夜、眠っていると夢の中にお地蔵さんが現れて、

「私は、昔、観音山にいた地蔵だ。しかし、何年も何年もたつうちに、とうとうお前の家の東の方にある池の中に沈んでしまった。だれも私が池の中にいることを知らない。私はとても悲しい。池の中から堀り出して、祀ってく。」

 

 そこであくる朝、治右衛門さんは家族みんなで、池の底をさらえてみました。するとどうでしょう。池の底にお地蔵さんが泥まみれになって、沈んでいたではありませんか。夢の中のお地蔵さんと全く同じです。

「おお、やっぱりお地蔵さんがこんなところにどろんこでござったか。お気のどくに。わしらで祀ってあげよう。」

 

 治右衛門さんは、お地蔵さんをきれいに洗い、宝泉寺からお坊さんを招き、お経をあげてもらい、お地蔵さんをお祀りしました。

 それから後、多くの人々が、このお地蔵さんをお詣りに来ました。「これが治右衛門さんの夢の中に出てきたお地蔵さんか。ありがたや、ありがたや。」と言って、みんなが拝んでいったそうです。

 失礼ながら、格子の隙間から撮らせてもらいました。ありがとうございます。