setokouchanの日記

とうとう71歳になりました。今住んでいる瀬戸市について、また生まれ故郷の豊橋について思ったことを文字や写真に。日記代わりに毎日記事を書いています。観音巡りはいつのまにかやめてしまいました。

年寄りの戯言409 台風と旅行

 沖縄の旅行者が台風で足止めになっているニュースが。 台風6号が沖縄で猛威をふるっている。東海地方にも来る可能性が出てきた。現地足止めのニュースで思い出したことが。

 30年以上も昔の話だ。まだ飲み会が当たり前のようにあった時代のことだ。夏、社員旅行があり参加した。景気の良い時代。社員旅行は高知になった。だが、台風が発生して接近中。8月前半だったので直撃はないだろうと甘く見ていた。当時の予報ではそれるはずだった。誰が雨男だったのかは分からないが、高知空港に降りるときはもう大雨。上空からかろうじて見える高知空港は狭く短い。主翼が左右に揺れながら滑走路に向かう。パイロットの腕は良かった。スチュワーデス(当時はそう呼んでいた)もベテランで1時間の旅はあっという間だった。

海に近い高知龍馬空港。南海トラフ地震の津波で浸水が想定されている(南国市久枝乙=佐藤邦昭撮影)

 ところが、観光バスに乗って桂浜に向かったがなんと入れてくれない。1日目は高知城坂本龍馬関連の史跡前を通りながらバスの中かバスガイドさんの説明を聞いた。ホテルには3時前に入った。風呂に入って予定より早く宴会が始まる。当然さわち料理である。とれたてのカツオがこれでもかと並ぶ。

 幹事はニュースを気にしている。暴風警報が発令されるもよう。次の日になると午後の飛行機が飛ばないことが決定。高知から陸路で帰るのは大変だ。結局もう一泊せざるをえなくなった。キャンセルがあるので部屋は空いている。捨てる神に拾う神、宴会の料理は何と無料に。キャンセル分をサービスしてくれた。

 3日目は飛行機便はとれないので、列車で。朝が早いが二日酔いの頭をたたきながら駅に向かう。列車は時間がかかるがまた楽しい。駅弁をさかなに缶ビールを。できたばかりの瀬戸大橋を渡り岡山に行き、新幹線で帰る。めったにできない楽しい旅行になったが、その時の幹事はたまったもんではなかっただろう。

 今の時代の人から言ったとんでもないじじいだと言われそうだが、『そんな時代もああたねとで』許して欲しい。