ねしまの かんすは すかたらん
めめずや がぁ ろも どもならん
はば どべや ぐうは おーじょこく
だだくさ すやくり だちゃかんぜ
がぁろ、発音の通りカエルなのだ。めめずは、ミミズ。カエルはうるさい。学生時代、田んぼの中に下宿があった。梅雨時、むし暑い。四畳半の下宿にエアコンなんてあるはずがない。窓を開けて寝る。自分のいびき以上にカエルがうるさい。気になり出すと寝れなくなる。瀬戸に来た頃はカエルのことをヒキタと覚えたが、種類が違うのだろうか。
めめずは何故どもならん(どうにもならない)のか。
きっと、ミミズも鳴くんだと、子供の頃は思っていたのだ。豊橋でも、草むらやドブの近くでジージーと鳴き声がした。明るくなってから見ると干からびたミミズを見つける。考えてみればミミズがなくわけが無い。正体はオケラだ。
大きくなると、オケラは面白い虫だと気づく。たいてい男の子は友人とお前のアソコはどれぐらいーと言って笑い合う。意味は想像してほしい。
この数年、オケラの鳴き声を聞かなくなった。