setokouchanの日記

とうとう71歳になりました。今住んでいる瀬戸市について、また生まれ故郷の豊橋について思ったことを文字や写真に。日記代わりに毎日記事を書いています。観音巡りはいつのまにかやめてしまいました。

年寄りの戯言568 豊川堂

 小学生のころ(60年以上前)は、自分にとって本屋はタカラ屋だった。東田坂上にあった小さな本屋だ。高学年になってお年玉が増えた。さっそくタカラ屋に月刊雑誌『少年』を買いに行った。正月号は20大付録など、豪華なのだ。しかし何度行っても休みだった。結局出校日になってやっと買うことができた。当然だ。昔は正月はどの店も数日間はお休みなのだ。

 豊橋で大きな本屋は、豊川堂(ほうせんどう)と精文館(せいぶんかん)だ。旧東海道の街道筋にある。教科書は豊川堂で扱っていたと思う。中学校や高校の頃、参考書や問題集を自転車で買いに来ていた。自分には懐かしい店だ。今回は郷土史コーナーに豊橋の方言の本を探しに来た。

 豊橋の呉服町にある明治7年に創業されたようだ。レジの後ろには当時の様子がわかる絵がある。着物姿の人、髷を結った人がいる。左端は番頭さんなんだろう。万国書籍類とあるのも面白い。

 目的は豊橋の方言の書かれた本だ。郷土の本のコーナーには豊橋東三河渥美半島などを取り上げた多くの本が置いてあった。発行所が豊川堂となっている本が多くある。積極的に郷土に関わっている。すばらしい。目的の方言の本以外にもついついいろいろ買ってしまった。さあ読むのが大変だ。