クリスマスはあまり好きではなかった。子供の頃は度の家でもケーキを食べていると勝手に思い込んでいた。テレビでは不二家のケーキの宣伝がよく流れていた。我が家にはそんな習慣はなかった。
年末になると、大掃除を手伝っていた記憶がある。また、わらを燃やして火鉢に入れる灰を作っていた気がする。低学年の頃は暖房と言ったら火鉢だけだった。炭だったのが豆炭になった。火力が強いので温かい。灰の中ににんにくを入れて焼く。これが美味しかった(他人には臭かったのかも)。また五徳の上に芋きりという干しいもをのせて焼く。ときにはスルメを焼く。家中にこの匂いが漂う。やがて火鉢は練炭火鉢というものに変わる。火力が強すぎて、上にはやかんや鍋が置かれることになる。
ストーブに変わったのは多分中学生の頃だと思う。家全体があたたまる。
最近の家自体は燃やす暖房ではなくエアコンが中心になってきた。でも自分は好きになれない。火鉢やストーブの上でスルメを炙りながら直接暖を取りたい。
残り1週間、大掃除に買い出し、お墓の掃除もやらないといけない。昭和生まれはやるべきことをやらないとのんびりできない。でないとお正月を迎えることができないのだ。車は先週洗ったが今日の雪でまた汚れた。
この時期になると思い出すことが多い。