4月29日は、『昭和の日』だ。元々、昭和天皇の誕生日、『天皇誕生日』として年寄りには馴染みのある日だろう。戦後生まれの自分には休みだったので楽しい日だった。
しかし父母世代にとって天皇の存在は大きかったはずだ。大正6年生の自分の父親は、昭和に入ると国内で招集(赤紙)され満州へ、退役後現地で2度目の招集を受ける。青春はお国のためにあった。父親は死ぬまで戦地(満州)の話はしなかった。
父母の子ども時代は、戦争が常に身近にあった。祖母懐小学校60周年記念誌の記事にに戦前の子どもたちが遊びでこんな歌を歌っていたという。
『子どものうた』
開国以来我国は次々と戦争を経ましたが、それらの戦争に関するはやり歌が誰言うとなく歌われた。
● スズメ メジロ ロシヤ ヤバンコク クロボトキン(ロシアの思想家) キンタマ
マックロケ ケツノ アナ ナリポ ポンヤリ・・・・
● リーコーショー(李鴻章)ノハゲアタマ マンジュウクッテ カワノコス
スリバチアタマニ・・・・・・
● ルーズベルト ノ ベルトガキレテ チャーチル チルチル・・・・・
当時の敵国の政治家を揶揄しながら、日本は強い国だと歌っていた。『昭和の日』の昭和をもう一度考えたい。
「ナリポ ポンヤリ」は調べても意味が分からなかった。郷土史家の先輩たちに聞いてみよう。