北名古屋の昭和日常博物館にこのオートバイが展示されている。自分もハーレーだと思っていたが、よく見ると全く違うものだった。タンクにはRIKUOUの文字がある。陸王だ。若かりし義父が乗り回していたということを聞いていた。
同年代のご夫婦が、通りかかってハーレーだと言っていたので、陸王だよって教えてあげた。同年代が来るとついついしゃべりたくなってしまう。
陸王がなぜハーレーと似ているか。ネットで調べると1930年代に三共製薬という畑違いの会社がハーレーの製造ライセンスを買い製造したからだ。陸軍用に作られていた。戦後もしばらく陸王モーターサイクル株式会社が作っていたが、やがて作られなくなる。戦前はハーレーのコピーで1200㏄の大型エンジン、戦後は750㏄と小型になる。展示物はたぶん戦前の製品だろう。でも80年近くも前のバイクがこれほどきれいに保存されているとは驚きだ。