setokouchanの日記

とうとう71歳になりました。今住んでいる瀬戸市について、また生まれ故郷の豊橋について思ったことを文字や写真に。日記代わりに毎日記事を書いています。観音巡りはいつのまにかやめてしまいました。

30年前の水不足

 平成6年(1994年)ちょうど30年前に、全国的に雨が降らず水不足が発生した。瀬戸も蛇が洞の浄水場の貯水池にはほとんど水がなくなり、さらに木曽川水系のダムが枯渇した。ついに8月中旬からほとんどの家で断水した。夜だけは何とか水道水が蛇口から出たことを覚えている。夜のうちに風呂に水をはる。ポリタンクやペットボトル・やかん・なべなどあらゆる物に飲食用の水を貯める。洗濯は最低限に。トイレは風呂の水で流す。

  


 2枚とも阿木川ダム湖だ。下の中部地方環境事務所の写真を見るとダム湖の底まで露出している。全く水がなくなったのだ。

 車を洗車するものなら、周りから白い目で見られたんだろう。恵みの雨が降始めると、雨の中で洗車をする。しかし雨量がないので汚れが筋になって残っていた。

 我が家は瀬戸の西部にあり、たぶん原山の浄水場(地下水)の水や愛知用水から水が来ていたんだろう。水道は日中は断水していたが夜は出た。しかし、高台に住んでいる家には日中だけでなく夜も蛇口から水は出なかった。ポンプで高台に送り込むが、水量がなかったのである。給水車が来るのを待っていた家庭も多かった。

 今回、品野の歴史を歩く会で浄源寺に行った。昔、浄源寺の住職が檀家とともに雨乞いの儀式を岩屋堂で行っていた。昔話を調べていて、1994年の水不足を思い出した。時間がたつと人間は都合のいいもんだ、すっかり忘れていた。浄源寺の住職さんは1994年夏の渇水時、儀式はされたんだろうか。機会があれば聞いてこよう。