setokouchanの日記

とうとう71歳になりました。今住んでいる瀬戸市について、また生まれ故郷の豊橋について思ったことを文字や写真に。日記代わりに毎日記事を書いています。観音巡りはいつのまにかやめてしまいました。

年寄りの戯言437 テレビのアンテナ

 台風の季節がやってきた。(9月26日には伊勢湾台風で愛知県はとんでもない被害を受けた。)自分の父親は台風が来るとなると、兄を手伝わせて、屋根に上りテレビのアンテナを下ろす。弱虫な自分は下で見ているだけ。

 60年以上前のテレビは、サラリーマンの年収以上の超高価な家電だった。当時は床の間に置いて正座をして観ていた家庭もあるぐらいだ。そんな大切なテレビはアンテナがないと当然観られない。台風が上陸の情報があるたびに、屋根から下ろし、台風が通り過ぎると上げる。

 先日歩いていたら懐かしいアンテナが目に入った。VHFのアンテナだ。真ん中にあるのが昔のテレビのアンテナで、上と下のアンテナはUHFだ。上2つは同じ方向を向いている。名古屋のテレビ塔が現役だったときのアナログ放送用のアンテナ。一番下は瀬戸にデジタルタワーができデジタル放送を受信するためのアンテナだ。

 テレビも色々変わった。昔は、アナログでブラウン管。チャンネルもくるくる回すタイプ。電源を入れるとブウ〜んと唸った後10秒以上かかって画像が映る。東京五輪をきっかけにカラーテレビに。そして大型化しハイビジョンが登場。液晶テレビには真っ先に飛びつくが高かった。さらに3Dなるものも買ったが、全く使わなかった。と言うよりもありがたみは何もなかった。ハイビジョン、フルハイビジョン、2K、4Kなどなど変わっていったが、年をとると観ているだけで疲れる。

 テレビですごいと感じたのは、昭和30年代の力道山とブラッシーやデストロイヤーとの闘い。そして怪談のお岩さん。はっきりとしない画面だから余計に想像したんだろう。アンテナだけで過去がよみがえってくる。年寄りとはそういうもんだ。でも昨日の晩飯のおかずは嫌いなゴーヤチャンプルだった。まだ大丈夫だ。