尾張地方のお雑煮と、自分育った豊橋ではお雑煮の作り方が違った。嫁さんが豊橋で食べた雑煮のことを今でもびっくりしたと言う。自分は、瀬戸の雑煮があっさりしすぎていて物足りなかった。
まず入れる野菜が餅菜か白菜かで違った。瀬戸の雑煮は餅菜しか入れないのだ。豊橋は白菜を始めとして紅白の蒲鉾、とり肉、油揚げなどいろんな具材が入ったいた。尾張の雑煮は餅菜しか入っていない。あっさりしている。しかも薄味だ。自分は物足りなくて花鰹をたくさん入れる。それだけで美味しく感じる。
地域によって、味噌味もあるようだ。丸餅や焼いた餅など千差万別。豊橋では火鉢が活躍していた時代、焼いた餅も入れていたような気がする。
焼き餅も醤油で2度焼きすると美味しい。豊橋の三河湾は子供の頃日本一の海苔の養殖をしていた。そのせいかどうかわからないが、海苔の味が濃かった気がする。渥美のアサリや佐久島のアサリは潮の味がする。これは誰もが認めてくれる。焼き餅に砂糖をつけたこともあった。大根おろしで食べるのはつきたての時だけだ。
また、餅の切り方も三河の方が大きかった気がする。最近は売っているのし餅自体が小さい。どうしても小さく切る。サ◯ウの切り餅などとてもかわいく切られて売られている。雑煮にすると柔らかくなりすぎる。これが世の中の標準になりつつある。