setokouchanの日記

とうとう71歳になりました。今住んでいる瀬戸市について、また生まれ故郷の豊橋について思ったことを文字や写真に。日記代わりに毎日記事を書いています。観音巡りはいつのまにかやめてしまいました。

年寄りの戯言297 陶祖まつりと洞

 陶祖公園や窯垣の小径、洞の本業窯(半次郎窯)そして、元古瀬戸小がどうなっているのか、などなど考えながら数日にわたり歩いた。瀬戸に住みながら知らないことだらけ。 久しぶりの窯垣の小径。今の洞の道の北側にある山沿いの細く曲がったそして起伏のある道だ。

 この道を天秤棒を担いで土や陶器の製品を運ばれた。山の斜面には多くの本業窯があり大量の製品がつくられたんだろう。本業窯で使われた道具で道を補強してきた。自然と芸術的な道ができたんだろう。

 瀬戸には、ここと同じような窯垣が見られる。

 中切町の忠霊塔や無風庵のある丘の上の広場の西にきれいに積まれた窯垣(左)がある。またもう崩れそうになってはいたが深川の印所街道にも確認できた。下の写真は下品野の5丁目の観音堂前にある窯垣だ。

 窯垣の小径の資料館は月から水曜日は休館している。大正・昭和の窯焼きの雰囲気が感じられる資料館だ。駐車場は午後5時までは開いている。広くトイレもある。ぜひ窯垣の小径を歩いてほしい。瀬戸民藝館(洞の本業窯)は窯垣の小径を東に進むとある

 本業窯には、窯の中がわかるように公開されている。道具がどのように使われるかよく分かる。茶色の筒状のものがエンゴロと呼ばれ中に製品を入れて焼く。また、ツクと呼ばれる棒状の柱でタナ板を使い何段も製品を積む。

 本業窯は昭和54年までは実際に使われていた。1年に数回しか火を入れないが、何日間も日夜ぶっ通しで火が燃やされていた。

 今日から陶祖まつりが始まった。ぜひ洞まで足を運んでほしい。