自分より上の年代から、洋画・洋楽が普通になり始め、ビートルズやストーンズなどのレコードを買い、英語を理解しようとする連中が出始めた。アイ アム ア ボーイと学んでいた自分とは全く違って、耳で聞いて、フニヤラ フニャラ フニャラララ~とワケの分からない言葉を発する。
この違いは大きかったと思う。知り合いの中に何人かの人は学生時代、世界旅行に。カタコトの英語と手振り身ぶりで何とかなったと聞いた。
ポスター展を主催された佐々木氏もきっとビートルズの映画を何度も観に行っているんだろう。日本中大興奮していた。このブームから10年以上遅れてベスト盤を購入した。当時はレコードのLPと呼ばれる黒い板だ。コーレルのミニコンポから買い替えたサンスイのプリメインアンプとヤマハのモニタースピーカーで大音量で楽しんでいた。音が大きくても英語は訳分からない。
先日、妻の友人の旦那さんに会った。そのときに面白い名刺をもらった。若い頃の写真が裏面に。
青年会議所の旅行で行った京王プラザホテルの玄関前に多くの記者が集まっていたという。何だろうと近寄っていくと何と新婚旅行で日本に来ていた写真の2人なのだ。彼は度胸があったんだろう、写真をいっしょに撮っていいか英語で聞いたら、すんなりOKをもらえた。係員に注意をされたが、本人がいいといったんだからと押し通したようだ。彼は当然のようにすぐクレイの右横に並んで写真に収まった。若い頃とはいえ個人の写真なのでごめんなさい。
モハメド・アリは蝶のように舞い、蜂のように刺すという言葉で有名なヘビー級の世界最強プロボクサーだ。異種格闘技戦でアントニオ猪木とも闘っている。小さな画面の白黒テレビでみたのだが、なかなか噛み合わない闘いだった。互いに怖かったのだろう。レンタルビデオで何度も見直したが、皮を切らせて肉を切るなんてことはできる状況ではなかった迫力のある試合だった。
アリの右横の彼も、子供の頃から英語ができたんだろう。英会話教室などない時代だから、洋画や洋楽から学んだんだろう。次、会ったときに聞いてみよう。