地域の先輩と話していると面白い。昭和40年代初めに結婚されたんだろう。旦那さんはトヨタ自動車のディーラーのセールスをしていた。当時、マイカーとは憧れの世界。その自動車、しかも発表発売されたばかりのカローラ。日産サニー1000より100cc上回る1100ccのエンジンだ。
マイカーブームに火がついた時代だ。コロナやブルーバードではやや高すぎた。パブリカでは貧弱すぎた。そこにちょうどいいサイズ、価格の大衆車が登場した。1966年に若干早く日産サニーが、その後に100㏄余裕のカローラが登場したのだ。2ドアのスタンダードが43.2万円。長さ3845mm、幅が何と1485mmだ。幅は今の軽自動車と代わらない。このカローラとサニーが競争しながらマイカーブームをけん引した。
彼女の旦那さんはトヨタの花形のセールスマンだったのだ。
私〜のカローラ、愛し〜てるとってもとっても・・・。
新婚旅行はどこに行ったのかは聞かなかったが、新車のカローラで旅に出たようだ。車の後ろに空き缶を引きずりながら出発した。ブライダルカーだ。まるで映画の1シーンだ。