setokouchanの日記

とうとう71歳になりました。今住んでいる瀬戸市について、また生まれ故郷の豊橋について思ったことを文字や写真に。日記代わりに毎日記事を書いています。観音巡りはいつのまにかやめてしまいました。

葬儀会館ティア~の2

 年は取っても知らないことばかり。親や配偶者を看取ることのベテランはいない。我が家の父母は平均寿命よりかなり早かった。病床にいた時間も短かかった。当時自分たち夫婦は共働きで現役時代だったが、心の準備はそれなりにある程度できていた。しかし、いざその場面が訪れると分からないことばかり。父の時は母が元気だったので、母を中心に介護をし、葬儀のやり方も教えてもらいながら動いた。その後のことも母が走り回ってくれた。

 そしてその20年後、母を送る時が来た。今度はすべてを自分たちが行わなければならない。

 ちょうど介護制度が運用され始めたころだったんだろう。ケアマネージャーさんと出会ったことで、いろいろなことを進めることができた。ケアマネージャーさんには医療、介護など具体的に教えてもらえた。福祉用具も手配してくれた。何よりも直接相談できたことが一番助かったことだろう。在宅医療を選択し、訪問介護を受けながら、最期は病院で迎えた。


 しかし葬儀に関しては、葬儀会社は決めていが、係の方の言う通り進めるだけで、まったく余裕はなかった。流れは従来通りで会館で葬儀を済ませ、火葬場に行く。骨上げをしておときに親しい方を招いて一緒に食事をする。自分はおとぎと覚えていたがお斎(おとき)だという。一般的には精進落としと言われるようだ。平成4年の父の葬儀は会館を使わず父の大好きな家だったので、自宅で行った。多分自分の知る限り自宅で行ったのは、瀬戸でも最後あたりだろう。母の時は会館で葬儀をしたが、結局何もわからず葬儀を迎えたのが実際だ。

 葬儀会館ティアのことを書き始め、いろいろと考えてしまった。誰も葬儀の経験は多くなく、初めて体験する方も多くなる。葬儀のやり方も増えた、お墓に入れる?散骨、樹木葬などなど多種多様。選択肢が増えている。

 一人の死は、本人だけでなく残される多くの人に影響を与える。重たい話題だ。