初めての買ったコンピュータは、パソコンではなくマイコンと呼ばれていた。就職して職場へ通うのは、徒歩か自転車。自動車は持っていない。下宿は、初めは学生用の、6畳一間、台所やトイレは兼用。1年後、長屋住まい。倉庫を直しただけの古い家だった。だから、家賃は安かった。
そんな中で角栄さんの日本列島改造論の効果が出始め、給料がうなぎのぼり。今の若者にこんなことを言うと、殺されそうだ。
結婚もしてない、独身平民だ。若者が住みたがるアパートは殆ど無く、おまけにポットン便所だ。独身貴族にはなれない。
当時興味を持った物は、オーディオとコンピュータだ。ボーナスを貰うと、そのたびに物が増えた。その最初の物が、マイコンだった。
まだ名前を覚えている。SHARP MZ-K2Eだ。なぜマイコンか?理由は簡単だ。当時テーブルゲームが流行っていて、友人と昼食時、喫茶店で競っていた。ただそれだけだ。マイコンは万能機なのだ。
月刊誌で、I/Oとかマイコンなどの雑誌がありベーシック言語でインベーダーゲームが載っていた。早速購入。
楽しい夢を持ちながら、大須へ。
つづく、またできた。つづく。