ドライブ途中に、車関係の町工場があると、その駐車場を見てしまう。先日も信号待ちで、ある町工場を見てみると何といすゞ・ベレットが置いてある。雨ざらしなので当然乗れる状態ではない。60年もたった車なのだ。
いすゞベレットは、1963年から10年ほどつくられた。写真のベレットは1600ccスポーツの2ドアセダン、1968年製か?
撮影の許可をもらいに事務所に向かうと、年配の方だ出て見えた。自分よりチョット上か?と勝手に思う。同じ昭和生まれで自動車好き、知らない者同士でも自然に話が弾む。小1時間も話しただろうか。元は名古屋のいすゞに努めていたこともあり、117クーペなども置いてあったとのこと。
いすゞは戦後イギリス車をヒルマンミンクスという名前でOEM生産していた。そんなことも関係するのだろうか、駐車場の片隅には車名はわからないがイギリスの古いローバーが置いてあった。
いすゞははディーゼルエンジンが得意で、彼は乗用車作りを始めたころのいすゞベレルにも乗っていたようだ。今から考えるとガラガラとうるさくとても長く乗れる車ではなかったと楽しそうに話していた。
古い車は集めるつもりはなく、所有していたいだけ。昭和の良き時代の車が好きなんだろう。またレストアして儲けるつもりもないようだ。117クーペもフロンテクーペもあったが手放したとのこと。どうもスバル360SSは手元に残しているようだ。きっとまた手入れをして楽しみたいような口ぶりだった。
コンピュータの制御の入る前の車は、技術さえあればなおすことができる。彼ならスバル360を蘇らし、嬉しそうに乗り回すだろう。青春時代に戻ることができる大切な一台なんだ。
そしてここでも年寄りが頑張っていた。負けていられない。
記事を書いている最中、3ラン。大谷さん、本当に天才だ。若い頃のパワー、欲しいな。今は、エサがないと動かない。歳はとりたくないね。