setokouchanの日記

とうとう71歳になりました。今住んでいる瀬戸市について、また生まれ故郷の豊橋について思ったことを文字や写真に。日記代わりに毎日記事を書いています。観音巡りはいつのまにかやめてしまいました。

年寄りの戯言271 中馬街道を歩く会(その3)中品野を西に

 祥雲寺から中馬街道を歩いて西へ。東海環状道路品野IC前を西に進む。このあたりは品野(水野)川 が昭和32年に洪水を起こし多くの方が亡くなっている。その後の川の改修工事で川の流れは大きく流れが変わっている。そのため、中馬街道も道筋が変わっている。

 

 右端がIC、街道がはっきりしない部分が続くが、緑色は確認されている中馬街道だ。赤い点には、馬頭観音がある。黄色は今回中馬街道をはずれて歩いたコース。

 陸橋あたりから、中品野に入る。陸橋の足元には道標を兼ねた馬頭観音が祀られている。自分が好きな観音様の一つだ。残念ながらゴミ出しの場所の一つになってしまい、ゴミ用ネットの横に位置せざるを得ないのが可愛そうだ。狭い路地が南に続く。中品野の集落だ。この道が、岩屋堂横を通り赤津に行く道だ。

 

 20年ほど前、ある中品野の古老に聞いたことを思い出した。彼の家は、陸橋のすぐ西にあり、馬宿になっていたそうだ。馬たちは勝手に下品野へ行くが、馬子たちは馬宿で飲みながらチンチロリンをしていた。馬は下品野でチャント待っている。彼には大変お世話になったが、もう違う世界に行っている。いろいろなことを教えてもらった。

 何体もの馬頭観音が路地に置かれ、新しい花で飾ってあった。地域の人たちが大事にしている。

 品野(水野)川沿いにも桜が植えられていたが、まだこの日(3月19日)は咲いていなかった。川風で気温が低いのだろう。太い幹が残っているクスノキの古木の横に、赤と白、そしてサシが入った椿が咲いていた。地域の大工さんが造った釘を使わずに組み込んで造られていた五重塔がある。川沿いを行くとすぐ下品野村の氏神神明社に。

 このあたりから下品野の街に入る。