setokouchanの日記

とうとう71歳になりました。今住んでいる瀬戸市について、また生まれ故郷の豊橋について思ったことを文字や写真に。日記代わりに毎日記事を書いています。観音巡りはいつのまにかやめてしまいました。

年寄りの戯言302 中馬街道(土岐)

 国道363号線を東に向かう。品野から岐阜に入ると雨沢、柿野、鶴里などなど美しい地域名が出てくる。柿野温泉も品野に勤めていた頃何度も来た。ジャングル風呂で有名な温泉もあった。宴会場もありバスの送迎付き歓送迎会や忘年会ではお世話になった。四半世紀以上前の話だ。お湯はとても良い。肌がすべすべになる。昼神温泉の泉質と似ているのかも。

 愛知県の品野の奥片草から岐阜県に入ると三国山への登り口がある雨沢の集落がある。中馬街道の雰囲気がよく分かる看板がある。品野から雨沢の間には坂瀬の坂があり馬も馬子も苦労したんだろう。急坂を登り終えてほっとした馬子の顔に見える。東に向かう馬なんだろう。すると俵の中には瀬戸物が入っていたのかもしれない。

 山の中の街道には、馬の安全を祈って多くの馬頭観音がある。時には死んでしまう馬もいたんだろう。街道沿いには馬頭観音が多くある。白鳥神社には、街道を国道に改修したときに移設されたんだろう馬頭観音が国道沿いに祀られていた。

 いつの世も交通安全は人々の願いだ。

 曽木公園までの地図を載せてみた。左の大きな赤丸が、県境。ここに中馬街道の看板がありハナノキ街道が始まる。品野には西の山の中に入っていく。黄色い丸のところで人里に下りる。馬子唄の「坂瀬の大阪、なけなよい」の急坂だ。県境から東に下ると白鳥神社があり平坦な道がばかりとなる。

 発泡スチロールの会社の入り口に2m近くもある道祖神があった。大きな道祖神だ。旅人や村人を守ってくれる神だ。明治中頃建てられた。古い街道沿いには道祖神も多く見られる。看板には『五十二.大草の道祖神』とあり説明が書かれている。NPO法人曽木まちづくり協会の人たちが活動しているのだ。52番めということはまだまだ多くの中馬街道関連のことを調べまとめているということなのだ。曽木公園の西1kmにある。

 帰りに曽木まちづくり協会の方々がまとめられたものがあるはずだと思って、土岐市役所を訪ねたが、観光協会教育委員会でも把握していない。市は積極的ではなさそうだ。やはりお役所なんだなと落胆した。