1月19日は、郷土史研究家の方にいろいろと教えてもらった。
根の鼻駅が戦前にはあったという。根の鼻は「新居松原…無けりゃりゃよい」とまで言われた中馬街道の難所だ。並行する形で作られた瀬戸電、今は名鉄瀬戸線として栄、尾張瀬戸間で営業されている。昔は瀬戸から尾張旭・大曾根を通って名古屋城のお堀に入り堀川に行っていた。お堀電車とも呼ばれていた。栄に乗り入れたのは昭和53年、ということは自分が瀬戸に就職し瀬戸の住人になった年だ。「せとでん」「瀬戸電」お堀の中を走っていた「緑の電車」をほとんど知らないわけだ。
今村の北側にある根の鼻が中馬街道の難所『新居松原』だと分かった。『根の鼻駅』は、水野駅(旧名今村駅)と三郷駅の中間に位置したため、実際には今村の人は三郷まで自転車で行き電車に乗ることが多かったようだ。今でも三郷駅の周りには多くの駐輪場があるのはそのためだと言う。当然運賃も安い。瀬戸へ行こうと思うと水野駅に行く。先生の話される内容はよくわかる。
根の鼻駅は昭和19年に廃止されたが、戦後も20年近く駅舎やホームが残っていたようだ。三郷・水野駅間は勾配がきつく電車もめいっぱいアクセル?を踏む場所らしい。しかも、電気切り替わるポイントでもあり、惰性で走らないといけない区間があるとのこと。
坂があり、カーブをする線路を勢いよく走ってくる赤い電車、今は銀色の電車に変わったが、写真を撮るには面白い区間でもある。自分は名古屋で飲み会をすると三郷で降りる。酔っぱらっているのでつい降りそこなると、水野駅や新瀬戸駅で降り、千鳥足で我が家まで帰ってきた。その時乗っていたのはいつも赤い電車だった。