setokouchanの日記

とうとう71歳になりました。今住んでいる瀬戸市について、また生まれ故郷の豊橋について思ったことを文字や写真に。日記代わりに毎日記事を書いています。観音巡りはいつのまにかやめてしまいました。

瀬戸の酒屋

 

 お酒の小売店。半世紀前の瀬戸にはたくさんあった。先輩に聞くと、それぞれの店ではコップに酒を入れてくれて飲ませてくれたと言う。店によっては一合枡の縁に塩をのせて出してくれるようだ。仕事が終わったり、銭湯から出たりした時に近くの小売店で1杯飲む。そんな良き時代を、思い出して話してくれる。羨ましい限りだ。

 瀬戸には昔から有名な鯛利さんという酒屋がある。戦前までは宮前(深川神社前)で大きな看板を上げていた。瀬戸は焼き物の町、職人の町だ。15日と月末の月2回の給料日と次の日が休みになる。宮前は屋台が並び大騒ぎになった。鯛利さんで一杯ひっかけて屋台を回ったんだろう。

 戦争で空襲の延焼を防ぐために、宮前から南の本町にかけて建物が取り壊され、今は川の南の道路は『バカ道路』と呼ばれる広い道になり、北側は広場と地下街と呼ばれる店が並んでいる。瀬戸で有名なうなぎ屋の田代はこの地下街にある。

 田代さんの前の路地を西に入ると鯛利さんだ。

 鯛利商店には、明眸や蓬莱泉などおいしい酒が置いてある。また亀に入れた数種類の焼酎が売られているのがうれしい。

 3月は雛祭りで酒が飲めるぞ、酒が飲める飲めるぞ酒が飲めるぞ~と、鯛利さんで購入したお酒だ。月一の贅沢だ。来月は、花見でおいしい酒を飲もう。
 店の位置は分かりづらいが、地下街の前の路地を入ると右手にある。店の前には2台の駐車スペースがある。