我が町内を通っている川西都市下水路は、家庭排水のみの大型の下水路なのだった。水害対策のために造られたものではなかったのだ。地元の水道業者の社長さんは分かりやすく説明してくれた。さらに社長は説明してくれた。
瀬戸は街の真ん中に瀬戸川が流れている。当然大雨が降れば水害が起こる。明和4年(1767年)明和の大洪水、大正14年(1925年)、昭和9年(1934年)の戦前には豪雨で瀬戸川の木の橋がほとんど流されている。戦後も何度も大水が出ている。先月20日だと思うが豪雨があった。一時間ほど大変な雨が降った。知人が『道路が冠水したんだよ〜。』と言っていた。瀬戸市の水野駅西の線路の北側だ。あっという間にたまったようだ。最近の雨は狭い範囲に一度に大量の雨が降る。水害が起こりやすいのだ。
社長さんは、違った見方をしていた。瀬戸は大量に雨が降っても水害は起こりにくいというのだ。洪水はあるかもしれないが、あっという間に水は流れてしまう。水害が起こりやすいのは下流になるむしろ尾張旭や守山区だという。
しかも下水道ができてから、家庭排水は川には流れこまない。川西都市下水路ができて、瀬戸川に入る水は大雨が降ってもいっときは水量が増えるが、すぐ流れてしまうとのこと。過去何度も瀬戸川は暴れ、橋を全て流してしまった。近年大きな災害にはなりにくくなっている。
専門家に話を聞いて納得できた。しかし、最近のゲリラ豪雨、もっと長い時間降るようになったら大量の速い流れが襲ってくる可能性もあるのは確かだ。気をつけていきたい。
川西都市下水路の存在、水害を防ぐ大きな働きをしていたのだ。