11月17日は公民館で、『菱野のおでく』という題目の講座を受けた。
講師の先生は、祭りを推し進める母体が弱くなったことを危惧しておられた。元々地元で活動されていた方々は重要な文化遺産なので継承したい。だが若い世代にとってその継承が負担になっている。なぜなら共働きで時間的な余裕がない。
自分たちが守ってきたのに、どうしてできないのだ?何かと似た現象なのだ。そう、町内会やPTA役員問題と同じなのだ。
しかも祭りだと、しきたりから全て伝承するのが当たり前になるんだろう。しかも神事となると宗教の自由が絡んでくる。
自分が子供のころまだ青年団という組織が残っていた。昭和40年あたりで姿を消した。古い行事や組織を継承していくには、形態を変えなければ難しくなっていくのだろう。
自分の住む效範(今村)地区でも、秋祭りで「おまんと」と呼ばれる飾り馬具を付けた馬で地域を練り歩き八王子神社に奉納するのだ。今村には5つの地区に分かれそれぞれが馬を出していた。コロナ禍もあり継続できなくなった。この祭りのためだけに馬の世話を依託しているから費用は地域だけでまかなえない。さらに馬子たちがそろわない。元気な若者が参加しないのだろう。今年はついに今村の飾り馬は2頭だけになった。
もう我が町内を馬がまわることがなくなったのは残念だ。