稲武の関谷酒造の吟醸工房に車を走らせた。
蓬莱泉で有名な関谷酒造、瀬戸とつながりが強い。瀬戸の品野には江戸時代から作られてきた明眸、柴田酒造があった。名古屋駅前にも酒バーを出していた。
自分が品野で営業していた頃は、冬になると遠くから見てもモクモクと湯気が立ち上がっていたことを思い出す。試飲したときからビールや洋酒から日本酒好きに変わった。しかしその柴田酒造は経営不振で消えてしまった。
その味は関谷酒造で生き返っていた。柴田酒造の杜氏さんは稲武の関谷酒造で活躍していることを知り、空きビンを持って量り売りの冷酒を買いに行く。ドライブと日本酒を買いに30年以上毎月楽しんだ。明眸という銘柄も残っている。
自分には関谷酒造は瀬戸、品野なのだ。ただ人気は高まっているんだろうが、やや味がフルーティになっているのは確かだ。昔ながらの日本酒の味を大切にして欲しい。