setokouchanの日記

とうとう71歳になりました。今住んでいる瀬戸市について、また生まれ故郷の豊橋について思ったことを文字や写真に。日記代わりに毎日記事を書いています。観音巡りはいつのまにかやめてしまいました。

年寄りの戯言561 瀬戸にもあった米騒動

 日本史の学習で大正時代の不景気で富山県から米騒動が始まったと勉強した。

 最近古い手ぬぐいを発見した。我が家の妻は断捨離にチャレンジしながら、不思議なものを残していた。

 『米価年代暦』と書かれた手ぬぐいだ。明治元年から平成7年までの記録がある。米価とともにその時代の出来事が記されている。大正8年米騒動とあるが間違いだろう。実際には大正7年8月の出来事だ。富山県から始まり全国に広まったと歴史で勉強した。

 瀬戸の過去を調べていると、なんと瀬戸市でも米騒動は起きていた。

 国会図書館の公文書には、大正7年8月13日から15日にかけて米騒動があり、鎮圧するために歩兵1小隊が出動したとある。

 『瀬戸ところどころ今昔物語』には、瀬戸町でも・・・同日午後6時頃より多数の者は期せずして同町深川神社境内に集合し、7時頃にはその数3千人に達し、・・・その一部数百人は朝日町を西進し・・・を襲い・・・

 襲われた米屋は何と20軒にものぼるようだ。最終的には当時の町長の家が放火された。自分の知り合いの米屋も100年前に襲われていた。教科書に載っていた米騒動、意外に身近にあったのだ。

 第1次世界大戦後の好景気の後、不景気に。人々は生活するだけで精一杯だったんだろう。