豊橋の方言を読んでいる中で、浜納豆という名前が出てきた。浜松を中心とした遠州で伝統的な大豆発酵食品だとある。ヤマヤ醤油の浜納豆が有名だそうだ。徳川家康の好物とある。
ヤマヤ醤油さんの画像を見て思い出した。自分にとって納豆は、ねばねばで臭いにおいの納豆ではなく、コロコロした納豆だった。自分には砂糖をまぶした甘納豆が納豆だった。そして駄菓子屋で5円で買ったお菓子も納豆だ。60年以上も前、小林さんという駄菓子屋さんで買っていた。
厚紙の台紙に一辺が5㎝くらいの小さな赤い袋(表に赤堂鈴之助が描かれていた?)に小さな豆が入ったものが30から40くらい貼り付けてあった。その豆も納豆と呼んでいた。5ミリ程度の粒が10個くらい入っていたと思う。
でも目的は豆ではなかった。一緒に入っている小さな紙だった。その紙には5円とか10円とか20円と書かれていて、元値の5円が20円に化けるのだ。当たりますように当たりますようにと心の中でつぶやき、引きちぎる。そして中の紙を確かめるのだ。
昔から賭け事には弱い。いつもスカばかり。