setokouchanの日記

とうとう71歳になりました。今住んでいる瀬戸市について、また生まれ故郷の豊橋について思ったことを文字や写真に。日記代わりに毎日記事を書いています。観音巡りはいつのまにかやめてしまいました。

第5回せと歴史探訪講座『瀬戸に行かんでどこへ行く』

 5回目は前瀬戸蔵の館長武藤氏による瀬戸の歴史の講座だ。

 『瀬戸に行かんでどこへ行く』の瀬戸は、陶原小学校出身の武藤氏にとっても宮前だったということから、話が始まった。瀬戸は昭和30年代までは給料日が1日と16日の2回あり、宮前にはたくさんの露店が出た。人が押し寄せる場所だった。サーカスもテントを張った。自分が瀬戸に就職した40数年前はお化け屋敷もあった。


 彼は、「瀬戸に行かんでどこへ行く」の続きがあると言う。「と、コオロギが鳴く」だ。平成元年に発行された『瀬戸のことば』に載っているそうだ。しかも、瀬戸の近隣の村々(旧愛知郡)の人々はコオロギのことを『セトムシ』と呼んだり、江戸時代の書物には『セトギッチョ』の名前でコオロギが紹介されていたりしたという。多分コオロギが鳴き始めると買い物で瀬戸に行くことが増えるからなんだろう。また農閑期には冬だけの仕事で瀬戸に働きに来た農家の人も多かったとか。

 さすが一時代を築いた瀬戸である。