歴史街道を歩く会は、深川神社から秘密の通路を抜けて市杵島神社に。この神社のすぐ隣りにある法雲寺へ。
山門から入って右奥に、普通では考えられない物が置いてある。陶器の梵鐘だ。高さ115㌢、直径80㌢の梵鐘だ。昭和17年に製作された。
日本は、日中戦争から太平洋戦争、長い戦時下で金属が足りない。時の政府は、各家庭にある様々な金属を拠出させ、さらにお寺の鐘や仏具に至るまで強制的に集めた。超巨大戦艦大和・武蔵、ゼロ戦などの戦闘機、大砲などに変わっていった。
国民は、陶器製のお釜やコンロ、大根おろし器などの代用品を使わなければならなかった。日の目を見なかったが、戦争末期に瀬戸で焼き物の硬貨まで作っていた。
この写真は、代用品として焼き物でガスコンロをつくっている瀬戸の工場だ。