setokouchanの日記

とうとう71歳になりました。今住んでいる瀬戸市について、また生まれ故郷の豊橋について思ったことを文字や写真に。日記代わりに毎日記事を書いています。観音巡りはいつのまにかやめてしまいました。

安城市歴史博物館 昭和の家族

 安城市の歴史博物館では、安部朱美さんの『昭和の家族』という特別展が開かれている。今日、予定が空いたので急遽走った。

 彼女が体験してきた昭和のことを人形で忠実に再現している。まず感じたことは描かれた人々の温かい心と人形の明るい表情。

 自分は、数年前に豊橋の小学校の55年目の同窓会に参加した。鼻垂れ小僧時代の連中と再会し、歳はとっても当時の笑顔が頭に浮かぶ。彼らとはいっぱい遊んだ。『馬とび』、自分たちは『どす馬』と呼んでいた気がする。半世紀以上ぶりに子供の世界にタイムワープした。その昭和30年代の鼻垂れ小僧やそれを取り巻く大人たちの笑顔が再現されている。自分たちもそんな笑顔をしていたはず。

 安部さんは、1950年(昭和25年)生れだ。自分より2つ上の世代。昭和27年生れと昭和25年生とは大きく違う。自分は高度経済成長期の殆ど苦労を知らずに育った。しかし3つ上の自分の兄や7つ上の姉は、戦後が色濃く残っている時代に生きてきた。2つしか違わないが、多くのことを思いながら昭和を過ごしてきたんだろう。笑顔の昭和の子どもたちの親世代は実際に戦争の中で生きてきたのだ。

 ほとんどの人形が笑顔だったが、最後の2024年の人形は泣いていた。

 3月24日まで開催されている。