この車の名前は分かると思う。通称『てんとう虫』と呼ばれた富士重工のスバル360だ。フォルクスワーゲンビートルのカブトムシに対抗して?名付けられたかわいい車がスバル360だ。
長さがなんと3mない。幅が1.3mと小さな小さな車。これが4人乗りだということが信じられない。
自分は、N夫君と後席に乗って豊橋から、彼の父親の運転で鳳来寺山方面にドライブした記憶がある。初めてのドライブは、スバル360だった。N夫君も自分も背の順番は、1番2番を争っていた。チビ同士、スバル360は、ピッタリだったんたろう。
これは、映画『夕日の3丁目』で走っていたダイハツミゼットだと思っていた。ちがっていた。ミゼットは3階にあった。この博物館から貸し出されたようだ。これはマツダk360と名前がある。そっくりだ。大きさはスバル360とほぼ同じ。やはり3mない。
軽ではなくもっと大型のマツダの三輪貨物トラックは戦後大活躍をしていた。運送系の仕事をしていた義父が戦後、瀬戸物を積んで運んでいた。義母が当時の三輪車のことを話していたことを思い出す。ドアはなかった。その代わりロープを張っていた。落ちそうで怖かったとのこと。ハンドルはオートバイと同じ形状だったようだ。バランスが取りづらく転んでしまうこともあったようだ。自分が思っていた三輪より古そうだ。命がけだったんだろう。『オガワフミオのモーターカー』に写真があった。日本自動車博物館に実車があるようだ。チャンスがあったら行ってみたい。
三菱もあった。三菱360トラックだ。コニーという名前が頭の中にちらつくが、三菱自動車の歴史の中にこの名前がでてこなかった。何を勘違いしているんだろう。過去のことを思い出すことって結構難しい。