setokouchanの日記

とうとう71歳になりました。今住んでいる瀬戸市について、また生まれ故郷の豊橋について思ったことを文字や写真に。日記代わりに毎日記事を書いています。観音巡りはいつのまにかやめてしまいました。

年寄りの戯言270 中馬街道を歩く会(その2)

 祥雲寺を出て、左折すると中馬街道だ。狭い路地道をしばらく行くと左手に稲荷社がありまず見学。稲荷神社から山を登ると品野城の跡がある。ここは三国山の麓にもなる。三国山は、三河の松平(今川)、尾張の織田、信州の武田との3つの国の境界となるため常に勢力争いの中にあった。今川支配下の品野城に対抗して品野川(水野川)の反対側には織田方の桑下城があった。

 電柱が邪魔だが、西側から撮った中馬街道(赤の点)。このカーブが好きだ。

中馬街道(上品野地区)左端は高速入り口

 写真の奥から下りてきて、ここで左手に曲がり国道に出る。国道を渡ると下り道。品野(水野)川沿いの観音橋になる。右手上の山が桑下城になる。橋を渡らず左の川沿いを西に進むのが中馬街道だ。車では通れない狭い道だ。昔は、狭い道は当たり前。中馬街道を守ろうと地域の方々が手を入れて守っているのだ。

 

 観音橋からは下は、品野川(水野・庄内川になっていく)が氾濫することがあり川筋を変えている。中品野にかけての街道は何度も変わっているんだろう。品野川の水はきれいで住宅の側溝には何とサワガニが歩いていた。上海蟹と同じ仲間のモクズガニも住んでいる。古老に聞くと昭和20年代まではうなぎを捕るために仕掛けをしていたとのこと。自然豊かな地域でもある。

 この日、うぐいすが鳴いていた。夏になると、瀬戸では聞けないヒグラシが鳴く。自然豊かな品野だ。馬子たちは自然を楽しみながら歩いていたんだろう。