setokouchanの日記

とうとう71歳になりました。今住んでいる瀬戸市について、また生まれ故郷の豊橋について思ったことを文字や写真に。日記代わりに毎日記事を書いています。観音巡りはいつのまにかやめてしまいました。

年寄りの戯言524 地元の公民館祭り

 12日は、地元の公民館祭りで版画家の水野ア一さんが版画体験のコーナーを開いてくれた。窯垣の小径をテーマにした木版画を公民館祭りのために彫った版木で参加者が直接版画を刷る。小さな子供からお年寄りまで多くの方が楽しんでいた。名鉄瀬戸線の電車や駅舎の版画で有名な方だ。地味で目立ちたがらないこともあり、名前は知っているが、顔はあまり知られていない。

 版画体験会の準備を見ていた。準備してきた油性インクを他の油と混ぜながら色を調整していた。真っ黒では味気ないというのでセピア色が出るように調合していた。必要な道具類はミカン箱を工夫してまとめられていた。自転車に積むために紙芝居の箱のように効率よく収容できるようになっている。

 名鉄車両や木造の駅舎は、名古屋に就職して通勤中に見た光景が版画として表されている。今日の参加した方の中に、水野さんと昔いつも同じ電車で顔を合わせていた年配の方がいた。顔は覚えているが彼の前の座席でよく見かけたと話していた。いつも通勤が一緒になる。互いに違う会社員の通勤で40年間も同じ車両にいて顔なので覚えていたとのこと。会話の中に、緑の電車、お堀電車、赤い車両、大津橋などなどの単語がいくつも出てきた。しかし顔は知ってはいるが二人は知らない関係だった。退職後20年以上も経つ。偶然公民館祭りで一緒になったのだ。出会ってから半世紀以上経っている二人が偶然に公民館で出会ったのだ。