我が町内を駆け抜けた大水。昭和51年7月19日に北にある根之鼻の脇を通って大水が流れてきた。名鉄瀬戸線の踏切を渡りいっきに南に下った。東三郷の交差点手前で家にぶつかり、向きをやや右に変えガソリンスタンドから川西町に向かった。東三郷の交差点には当時数軒の家があり、自転車屋さんの店先から裏へ濁流が突き抜けた。
自分の勝手な判断では根之鼻の上にあったため池が溢れたと考えていた。違っていた。西山住宅から流れ出した水だということだ。
西山の住宅地は瀬戸高校の西側の山だった部分を切り開いてできて間もない住宅地だった。まだ排水路ができていないかった。降った雨が舗装された坂道を一点に集まりながら水が流れてきた。
わが町の大水の原因は、台風9号だ。日本上陸後勢力を落とすが、19日日本全国で被害を出した。午後1時すぎから約2時間に渡り尾張東部(守山区・尾張旭・瀬戸)で局地的な豪雨をもたらせた。瀬戸では2時間に111.5ミリの雷雨を伴った集中豪雨に見舞われ、名鉄瀬戸線が2時間運休となった。瀬戸川の上流の古瀬戸付近や水野でも被害が大きかったようだ。また、隣の町の三郷でも大きな被害が出た。
我が町内での被害状況は当時の人たちに直接確認をしたい。