setokouchanの日記

とうとう71歳になりました。今住んでいる瀬戸市について、また生まれ故郷の豊橋について思ったことを文字や写真に。日記代わりに毎日記事を書いています。観音巡りはいつのまにかやめてしまいました。

芸術家と芸術家

 瀬戸市の文化センターで手嶋譲二氏の「懐かしき昭和の瀬戸」という写真展が開かれている。昭和30年第40年代の瀬戸がテーマだ。版画家の水野ア一さんと町内の御婦人方を誘い早速出かけた。

 会場に入ってまず感じたのは、どの写真もきれいなのだ。手嶋氏は若い頃からカメラを持って時間を見つけては撮影に出かけていたようだ。昭和30年代と言うとフィルムの一眼レフ、ニコンかキャノンか、それとも大判のカメラなのか。やはり手嶋氏の写真を撮るセンスなんだろう。羨ましい。

 中日新聞の地方版に写真展の紹介で上の写真が載っていた。蛭子湯だ。自分が瀬戸に就職し近くに下宿したので数年間はこの銭湯にお世話になったのだ。版画家の水野ア一さんもこの近くで生まれ育った。子供の頃は蛭子湯の常連だったようだ。

 二人の、いや三人(奥様も写真家)の芸術家が出会った。手嶋氏は以前からア一さんと会いたかったそうだ。芸術家がうれしそうに話をしていた。

 栄国寺の地蔵祭りだ。子どもたちの間で大人気だったちばてつやさんの「ハリスの風」が登場するのが面白い。

 手嶋氏の奥様は栄国寺の今の住職さん(いくほうさん)とはどうも同級生らしい。さらに今日一緒に行ったH子さんとは陶原小学校、家も近く、水無瀬中へ行くのも権現山の中の道が通学路だった。K子さんの旦那さんとは職場の関係で顔見知り。話してみるとみなさん昭和時代につながっていたことがわかった。世界は狭い。

 手嶋氏の『蛭子湯』(一番風呂)の1枚の写真に惹かれて集まった。この写真展は4月4日から7日(日)までの4日間しか開かれない。関心のある方は、瀬戸の文化センター1階のギャラリーで開かれている。