9月は、台風で酒が呑めるぞ、酒が呑める呑めるぞ〜、酒が呑めるぞ〜
と9月最初に書く予定だったが、迷走も迷走、そして途中で消えたのにずっとイタズラしっぱなし。マスコミは『遠隔豪雨』などという新しい言葉まで持ち出した。後三ヵ月もすると流行語大賞が待っているか。
今回の10号台風はまるで、昭和の三大台風の被災地を巡る旅?枕崎台風、室戸台風、そして伊勢湾台風だ。でも10号は伊勢湾の入り口で消えてしまった。昭和の三大台風って平成・令和の人には分からない。超巨大台風だった。910~20ミリバール近くまで気圧が下がったまま上陸してきた。伊勢湾台風なんかは海上では確か840ミリバールまで下がったと思う。
室戸台風は戦前の1934年(昭和9年)9月27日だが1961年(昭和36年)9月16日の台風が第2室戸台風と呼ばれる。次は終戦の年1945年(昭和20年)の9月17日の枕崎台風。伊勢湾台風は1959年(昭和34年)9月26日だ。
伊勢湾台風が西側を通ったので豊橋の被害は少なかったが、進行方向の正面・東側はすごい被害が出た。濃尾平野の海沿いは埋め立てでできた土地、堤防を越えて海水が流れ込み、さらに木曽三川河口には多くの貯木場があったため、その丸太が突き刺さるように家々を破壊していった。
これらの台風は全て9月の台風だ。9月は台風の最盛期だ。まだこれからだ。今回の10号よりもはるかに強大だった。自分が経験したのは後者の二つだけだが、どういうわけか台風は夜に来ることが多い。明くる日は朝から青空だった。台風一過と呼んだことを覚えている。ただ台風の時期を乗り越えないと秋は来ないはず。