支那事変国債、大東亜戦争割引国債、戦時報国債などと書かれた国債券だ。『今から備えよ、子供の為に』などの言葉もある。昭和11年から発行されるようになった国債、昭和16年には国民の総所得を超えてしまう。昭和20年の終戦の年には1480億円にまで膨らむ。昭和15年の頃の公務員の初任給75円の時代、国民は莫大な借金を抱えて終戦になる。そして国債は紙くずに。
日中戦争から太平洋戦争に突き進む中で、『月月火水木金金』『進め!1億火の玉だ』などの言葉が、さかんに言われた。
『火の玉』?最近どこかで聞いた言葉だ。国家予算が過去最高額になり、国債の利子だけで凄い額になるという。国会で話し合いもされないままいつの間にか、軍事兵器を生産輸出もOK、戦争ができる国になってきた気がする。昭和10年代と、なんとなく似てきたと思うのは自分だけだろうか。