昭和20年8月15日。姉の年齢とともに頭の中に現れる、終戦記念日。姉は昭和20年に満洲で生まれた。両親は満州国で生活していた。親父は満州鉄道の機関士をしていたというが、最期までほとんど話をしてくれなかった。母親は乳飲み子を抱えて必死に博多港まで帰ってきたのが、昭和21年7月。父親は21年末に帰国。
昭和20年8月15日の終戦を迎えた。しかしその後もロシア軍や中国軍の攻撃があり、その中を満州の牡丹江から歩いて朝鮮半島38度線を目指し逃げてきた。日本には1年もかかってやっと帰国できたのだ。
両親の満州での数年間のことを、情けないが全く知らない。最近いろいろな方が調べられているようだ。自分も勉強しよう。
先ほど(午後8時ごろ)外に出たらコオロギが鳴き始めていた。元気な声だった。暑さに負けずに秋らしさを主張しているんだろう。