美濃加茂の知人は、消防団員だった。彼の言葉の中に、舟に乗って逃げ遅れた住民を一軒一軒確認しながら、助けるために屋根に穴をあけて被害者を助け上げたという。この大水は美濃加茂だけではなく、坂祝町まで流れていく。彼は『美濃加茂から坂祝にかけて水がついた地域では全ての墓石が倒れていた。』と教えてくれた。墓石を倒す水の力、並大抵の力ではない。流れに逆らって歩くことなんかできない。
最近自分の住んでいる地域の避難場所が正しいのか考える。近くの小学校だ。瀬戸川沿いに歩くことになる。果たして避難できるんだろうか。
この写真は、木曽川上流にある丸山ダムだ。貯水量が満タンになり緊急放流した時の写真だ。想定外の豪雨だった。でも近年は想定外が想定以上に多くなっている。自分たち身は自分たちで守らないといけない時代に入ったのかもしれない。