国策紙芝居だ。フクチャンは自分でも覚えているくらい有名なキャラクターだ。戦後は平和のために描かれたが、戦時中は、戦争のために利用されていたのだ。
「国策紙芝居」とは、戦時中、戦争は正しいことだ、国民全員で敵を倒そうという国民の心構えを植え付けるために描かれた紙芝居だ。上の二つの紙芝居は、貯蓄をしようという内容らしい。
『国策紙芝居』でネット検索すると、かなりの数の紙芝居があったようだ。『国策紙芝居』を描く画家を増やすために、勉強会まで開かれている。昭和初期の話だ。ということは終戦間際に命を落とした多くの若者は、小さいころからから戦争は身近なことで敵を倒すのは当たり前だという気持ちが植え付けられていたのか。
また、この一宮の企画展では、自分がほとんど知らなかった『少(小)国民』という言葉。言葉は知ってはいたが戦争と大きな関係を持っていた『隣組』『婦人会』『町内会』などの組織が戦争を支えていたことに驚かされた。戦場に行かない女性や召集されなかった男性・多くの子供たちを戦争に参加させていた。しかも彼らは戦うこと、相手を殺すことは正しいことであると信じて行動していた。
国民学校の図工の教科書内の一部だろう。おかっぱの少女、なぜお辞儀をしているのか、誰にお辞儀をしているのか、考える事が多い。