setokouchanの日記

とうとう71歳になりました。今住んでいる瀬戸市について、また生まれ故郷の豊橋について思ったことを文字や写真に。日記代わりに毎日記事を書いています。観音巡りはいつのまにかやめてしまいました。

年寄りの戯言107  久しぶりに怖い話を

 昔よくお世話になった料理屋があった。宴会になるとよくそこで食べそして飲んだ。古き良き時代だ。もうそこは廃業されている。そこのおばあちゃんに聞いた話だ。

 戦後すぐの時代だ。品野を通っている中馬街道から山沿いにそれると岩屋堂がある。行基さんが修行し仏様を彫っている。

 聖武天皇奈良の大仏を建立するために民の力が欲しかった。権力から攻撃されていた彼に、奈良に帰って来いとの命がくだり岩屋堂から奈良に。そんないわれがあるため旅人の中には参拝に行く人が多かった。

 その途中にこの料理屋はあった。店の前に行き倒れの人がいて亡くなってしまった。村では丁重に葬ったが、料理屋で奇っ怪なことがおき始めた。夜になると、天井で何かが走り回るのだ。お寺の住職に相談すると、行き倒れの人が成仏できていなくて困っているとのこと。

 村では、石仏を作って成仏を願ったそうだ。店がなくなった今も毎日水をかえているんだろう、雑草がはえてはいたが、お堂の中はきれいになっていた。おばあさんの実体験だ。